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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第17章 止まらない、理性


「…そこ?」
「…だって…」
「ん?」
「…ッッ、目…閉じて?」

ゆっくりと加賀の目が伏せられる。背伸びをすれば雅は加賀の唇に自身のそれを重ねた。

「…おめでとう…」
「ん」

ぺろりと首筋を舐める加賀。ぴくっと体は震えた雅を囲い込む様にして行き場を絶った加賀はそのまま顔を近づける。

「…ち、かい…」
「そりゃそうだ…」
「…ッッ」
「知ってるか?明日から二か月、一緒に居れねぇの」
「…ん…」
「俺もテストでコースに入りっぱなしだ。スゴウもだろ?」
「…・・ん」
「多少の休みはあっても会えることはほぼない…」
「言わないでよ…それ…」
「なんで?」
「…離れたくなくなる…」
「…フ…同感だ…」

顎を持ち上げて再度唇を重ねる。重なるだけの浅いキスから少しずつ深さを増していく。

「…ン…ッフゥ…」

ゆっくりと離れればふわりと雅の体が宙に浮く。

「…ね、私重たい…」
「どこがだよ」
「…だって…」
「黙ってろ」

ベッドに行けばゆっくりと下ろす加賀。二人で座れば腰を抱き寄せて再度キスを交わす。

「…城、くん…」
「何…」
「メール…してもいい?」
「そんなこと?別にいいよ」
「二か月後…会えたらまた……ちゅぅできる?」
「欲しがるなぁ…」
「後は…」
「…ん、」
「テスト中に…クラッシュしないで…」
「生きてるさ。大丈夫だ」
「…ッ…」
「それよりもう黙って…」

ゆっくりと重ねられ、いつの間にか唇も割り込んで舌が入り込んでくる。舌が絡み、唾液の混じる音がやけに大きく耳に聞こえてくる。それだけで雅は緊張が増していく。

「…ハァ…ン…」
「続きは…二か月後、あった時な」
「…ぇ…っと…」
「ちょうどクリスマスだろ。時期的に」
「そうだけど…ッッ」
「ていうか…今出来ねぇんだよ…」
「なん…ッ…あ」
「まぁ、色々と?」
「…バカ…」
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