第6章 しょうじょ
「〜そんなことはどうでもいいのよ!アンタが主の言ってた魔族か分からないけど、部屋繋がってたんだからアンタでしょ!?〜」
そのミルアの言葉に眉間にシワを寄せたギルヴァ
「…猫?……主ってまさか…マキアか?」
「〜当たり前でしょ!!マキアが主よ!!魔力が荒れてるのにアンタを呼んで欲しいって召喚したのよ!あの子!〜」
「あの……バカ!」
そう言うと同時にソファーに置いてあった黒いバスローブを手に取り羽織って、ミルアを抱えるギルヴァ
「〜ちょ!?魔族がなんで焦ってるのよ?〜」
「訳があるんだよ!猫には悪いが話は後だ!マキアはどこにいる?」
ミルアを抱えながら聞くギルヴァ
「〜お風呂のとこよ!鍵も魔法で開けたのよ主が……〜」
そう聞くと同時にバン!!とバスルームの扉を開けると
光属性の結界魔法がガラスみたいに割れて剥がれていて、結界の中には倒れているマキア
「マキア!!」
そう呼ぶも意識のないマキアは返事をせず、近寄ってミルアを横に置いて結界を見るギルヴァ
「猫!結界はお前のか?運ぶために破くぞ?」
「〜猫じゃなくてミルアよ!なんでもいいから早く!〜」
ミルアの言葉と同時くらいに結界を拳で割りマキアを横抱きにして持ち上げてバスルームを出る
「いつからこうなった?」
「〜召喚前は視ていないから分からないわ。ただ、召喚で呼ばれたから魔法陣に出たら苦しそうな主が座り込んでいたのよ。魔力を感じたらグルグルに荒れていたからワタシを戻しなさい!って言ったら、アンタを呼んでって言うから!〜」
「自力で助けを呼べないから召喚を使ったのか……」
そう話しながらマキアの部屋のベッドルームの1つの扉を開けて、キングサイズのベッドに寝かせる
起きる気配のないマキア