第6章 しょうじょ
部屋に戻ったマキアを見送るとハァ…と溜息をまた吐きながら立ち上がり
バスルームへ向かったギルヴァは脱衣場にて手早く服を脱ぎ、シャワーをオンにして水圧強くする
頭から浴びながら
閉じていた目を開く
「いきなり過ぎたか……だが……」
そう呟くギルヴァだがシャワー音で消される…
「はぁ……」
シャワーを浴びてから白い入浴剤が入った湯船に浸かるマキア
1人にしては大きすぎるバスルームに落ち着かない
大体の生活をしている魔塔では、バスルームはもう少し小さかったはずだからなのか余計に…
ふと、ギルヴァが噛んだ首に触れる
「言ってくれれば……嫌がりなんてしないのに……」
そう呟きながら首をさする
胸の奥に自分のではない魔力を感じ
それがギルヴァの魔力なんだろうと分かる。
湯に浸かりながら焦って無理に馴染ませようとはせず……
ギルヴァの魔力を包むようにしながら
ビックリして少し荒れた自分の魔力を落ち着かせる
ゆっくりと慎重に……
(こうしていけば大丈夫なはず…)
そう思いながら落ち着いてきた魔力を感じ、ゆっくりと湯船から上がる
身体を拭いて、下着を身につけ、真っ白のシルクの上下のパジャマがホテルのアメニティにあったので着替える。
風魔法を使い髪を包ませるようにして乾かした。