第6章 しょうじょ
すぐに飲み込んだマキア
ブワッとした感覚を感じて両手で口を覆う
「大丈夫か??なるべく負担ならないようと思って一滴にしたんだが……」
心配するギルヴァは隣に座りながら下を向くマキアを覗き込む
少しすると…ブハァ!!と息をして咳き込む
「おい?平気か?医者呼ぶか??」
そう聞くギルヴァに首を横に振るうマキア
「大丈夫……です………」
「辛そうに見えるが??」
「……波が……」
「波??」
聞き返すギルヴァにマキアは頷く
「ちょっと…寄りかかってもいいですか?…」
「あぁ、聞かなくてもいいさ。ほら……」
ギルヴァが腕を広げると胸元に寄りかかるマキア
「波が……来たんです。魔力の波?足先から頭にかけてブワッて…きて……」
「そうなのか?…そんな直ぐに反応が出ないはずだが…」
「たぶん……魔族じゃないから違うのかもです…」
「大丈夫か??」
「ちょっと鼓動が早ってます……大丈夫です。すみません…落ち着くまでこうしてていいですか?」
「謝ることもないし……許可を得ようとしなくていい。」
「…ありがとうございます……」
そう言いながらもまだ少し肩で息をするマキアを見てグッと眉間にシワが寄るギルヴァ
「すまん……こんな辛いことパートナーだからってさせるなんて……」
謝りながら辛そうな顔をするギルヴァの頬に手を上げて触れるマキア
「そんな悲しい顔をなさらないでくださいな?私は大丈夫です。ちょっと身体がビックリしたのですよ。こういう体験は初めてですから……」
「ちょっとって……」
何か言おうとするギルヴァに、頷くマキア