【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第2章 「咲きて蕩けし、夜の花**」
「……直接、触って欲しい?」
「そんなこと、い、言えない……っ」
「言えない? じゃあ……もう少し、焦らそっと」
そう言って、五条は右の胸の外側から、指先で小さな円を描き始めた。
くるくると、じわじわと内側へ――けれど、あとほんの少しというところで、また離れる。
「……っ、ぅ……っっ」
「はは、辛そうだね?」
「そこ……ばっか……やだぁ……っ」
「」
五条の声が、ふっと甘くなる。
「もっとほしくなってるでしょ。自分で、気づいてる?」
「そんな……っ、こと……ない、です……っ」
「ほら……“ちゃんと触れて”って、お願いしてみて?」
その言葉に、は目を見開いた。
「……っ」
答えられない。けれど、息が詰まる。
身体の奥で、何かがうずくのを、もう誤魔化せない。
「……言えないなら、もう少しこのままだよ」
そう囁くと、五条の親指がようやく、右の胸の頂点にふれ――
けれど、またすぐに、するりと離れる。
「……っや、ぁ……!」
触れそうで、触れない。
その繰り返しに、の吐息はどんどん熱を帯びていった。
唇が、下から鎖骨に触れ、胸元の肌に、やわらかく吸いついていく。
その熱が、直接、内側に届いてくるようで――
(だ、だめ……こんなの……)
恥ずかしくて、情けなくて、それでも。
このままじゃ、どうにかなってしまいそうで――
胸の先が、ジンジンと疼いている。
さっきから何度も、指先がふれそうで、ふれない。
そのたびに、じわじわと熱が溜まっていって、もう、壊れそう。
(やだ……お願いなんて、できるわけないのに……)
けれど、言わなきゃ終わらない。
彼のやさしい意地悪が止まらない。
この渦のなかで、自分だけが取り残されているみたいで。
――気づけば、声になっていた。
「……さ、触って……くださ、い」