【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第2章 「咲きて蕩けし、夜の花**」
「うん。まさか、こういう使い方されるとは思ってなかったでしょ?」
「普通は思いませんっ!!」
「でもねぇ……暴れられると、ちょっと困るからさ」
そう言って、五条は笑う。
それは、どこまでも甘くて、どこまでも悪い、あの“最強の男”の顔。
両手首を背中で束ねられたまま、はぎこちなく身をよじらせた。
「悟さん……は、外してください」
「え〜?どうしよっかな? いい眺めだよ」
「どこがですか!?」
が顔を真っ赤にしながら叫ぶと、五条はくすくすと喉を鳴らした。
「……このまま、部屋に飾っておきたいぐらい♡」
「なっ……!」
次の瞬間、ふわっと視界が揺れた。
「きゃっ――!」
五条が、縛られたままのをひょいと抱き上げたのだ。
体が宙に浮いた感覚に、思わず足をばたつかせる。
「こら、暴れないの。落っことしても知らないよ?」
「じゃぁ、降ろしてくださいっ……!」
「それは聞けないお願いだな。 ほら、もう諦めな?」
耳元でささやかれる声は、どこまでも優しくて、容赦がなかった。
軽々と運ばれながら、はじたばたと抵抗する。
その反応を、五条はどこか楽しげに眺めながら、ベッドの端まで歩を進め――
ふわりと、その腕の中からを優しく降ろした。
けれど、着地する間もなく、次の瞬間にはその上から五条の影がのしかかる。
後ろ手に縛られたままのを見下ろしながら、五条はふっと細く息を吐いて――にやりと、口角を上げた。
「の、エッチ」
その声音はからかうようでいて、どこか優しさを滲ませていた。
は反射的に目を逸らそうとしたが、五条の視線がそれを逃さない。
頬は赤く、瞳は潤んで揺れていた。
不安が半分、でもそれ以上に――自分でも気づきたくないほどに、何かを期待してしまっている顔。
そのことに気づいた瞬間、はさらに顔を赤らめて、けれど五条から目を逸らすことができなかった。
そんな彼女を見つめながら、五条はそっと手を伸ばす。
の髪に、ゆっくりと指を通した。