【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第2章 「咲きて蕩けし、夜の花**」
五条は思わず吹き出しそうになるのをこらえて、肩を揺らす。
「……なにそれ、かわいすぎない?」
「えっ?」
「いやいや、炊き立ての白ごはん最高だよね」
「ですよねっ」
まっすぐに笑い返す。
その素直さが、余計に五条の中の“黒いスイッチ”を押す。
「とりあえず、入って。ささ、どうぞ~」
五条がドアを開けて促すと、は素直に頷き、部屋に入った。
きちんと整理された部屋。
机の上には、飲みかけのコーヒーと、五条の私物が少し。
はごはんジャーを丁寧に棚の上に置き、期待に満ちた瞳で五条を見つめた。
「……ぬかろくのために、夕飯軽めにしてきたんです。胃、あけてあります」
その言葉に、五条の目尻がくいっと上がる。
「そっか。……でもねぇ、」
「?」
「ぬかろくって――体力いるんだよね」
「……え?」
一瞬、の頭に“?”がいくつも浮かぶ。
「体力……って、え、ぬかろくって、そんな……混ぜるの大変なんですか?」
五条はふふっと笑いながら、ゆっくりと近づいてきた。
ソファの背に手をつき、のすぐそばに腰を下ろす。
「そうだね。……ま、早速始めよっか」
「は、はい。えっと、まず……ぬか床から?」
真面目に考えようとした瞬間――
ぐいっと顎を持ち上げられ、唇が塞がれた。
「――ん……っ⁉︎」
あまりに突然のキスに、の目が見開かれる。
舌が割って入ってくる。
最初は戸惑い、そのあと一気に、思考がさらわれていく。
「……っ、ん、ぁ……さ、とる……さん……?」
ようやく口が離れたと思った瞬間、すぐにもう一度、角度を変えて深く吸われる。
熱が、唇から全身に伝播する。
の手から力が抜け、肩が小さく震えた。
「……っん、……ん、ぁ……」
ソファの端に追い詰められたの唇に、五条のキスが重ねられる。
深く、長く、何度も。
息をする暇もなく、熱と舌が絡み、脳が揺れる。