【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第7章 「背伸びの先にある恋**」
「笑わないよ」
「……ほんとに?」
「流石に、あの“斜め四十五度”と“魅惑の吐息”以上に笑えるもん、そうそう出てこないでしょ」
「それはもう忘れてくださいよ……っ!」
唇を尖らせて睨んだのに、先生は楽しそうに頬をつついてくる。
言っちゃう?
先生との付き合いが長い硝子さんが教えてくれた訳だし……
機嫌が良くなるって言ってたし。
私はごくりと唾を飲み込んで、先生を見上げた。
「……あの、ね」
「うん」
ドクンドクンと自分の心音で鼓膜が破れそう。
震える唇を、どうにか動かして――
「……私の初めて……全部、先生にもらってほしいです」
「せ、先生の……好きにして……っ」
言い切って、ぎゅっと目を閉じた。
(〜〜〜っ! 言っちゃった……っ!)
これ、よく考えたらすごいセリフじゃない!?
恥ずかしい、消えたい……!
思わずシーツを胸元まで引っぱり上げて、その中へ逃げ込んだ。
こんなの、まともに先生の顔なんて見られるわけがない。
(……あれ?)
先生からの反応がない。
薄く目を開けると、先生は目を丸くして完全に固まっていた。
(やっぱり、硝子さんにからかわれてたんだ……!)
また大笑いされると思った、その瞬間――
「……っ!」
ガバッと強い力で再びベッドに押し倒された。
ぶつかった蒼い瞳は、さっきよりもずっと熱に染まっている。
「硝子に、高級酒でも奢らないとだめだな、これ」
「……が、自分で言ったんだからね」
先生が、私の太ももをぐっと掴んで引き寄せた。
さっきしたばかりなのに。
当てられた先生のものは、ありえないくらい熱く、硬く復活していた。
「僕の好きにしていいんだよね?」
抵抗する隙なんて、一秒も与えられなくて。
(えっ……ちょ、ちょっと待って……っ!)
再び降ってきた熱い口付けに、私の悲鳴はあっさりと飲み込まれていった。