【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第7章 「背伸びの先にある恋**」
「……んー、まだ? 早くしないと、僕の方からしちゃうけど」
先生が意地悪に急かしてくる。
(む、無理……)
上手くできるわけない。
舌なんて、どう動かせばいいのか分からない。
けど……このままだとまた同じ。
(先生をドキドキさせるんじゃなかったの、!)
自分にそう言い聞かせて、息を吸う。
震える手で、先生の肩をぎゅっと掴んだ。
(……や、やるしかない)
おずおずと口を開いて。
先生の唇の隙間に見えた舌に、自分の舌先を重ねた。
「んっ……」
濡れた感触が触れ合うのがあまりにも生々しくて、背筋がぞくりと震える。
先生の吐息がそのまま口の中へ流れ込んできて、身体の奥がじわりと熱くなった。
(……これ、でいいのかな)
必死に、先生の舌をなぞるように動かしてみたけど。
全然うまくできない。
ぎこちないし、たぶんすごく下手だ。
でも、先生がいつも私にしてくれることを思い出しながら、舌先を動かしてみる。
(……っ、恥ずかしい。やっぱり、おかしいかな)
一瞬、動きを止めたくなる。
でも、ここで引いたらだめだと思って。
勇気を出して、今度は先生の舌に自分の舌を絡めてみる。
その瞬間、先生の喉が低く震えて、顎を支えていた手に力がこもって。
私の舌を飲み込むように、先生の舌が深く絡みついてきた。
「んんっ、ふ……っ!」
シーツに深く沈み込んだ背中に、先生の重みが重なる。
耳元で、ベッドがかすかに軋む音がした。
その重さも、その小さな音も、いやなくらい身体を煽ってくる。