【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第7章 「背伸びの先にある恋**」
からかわれている。
その言葉の意味を理解するのに、少し時間がかかった。
(嘘。じゃあ、あの『そのまま披露しろ』っていうのも……全部、面白がって……?)
恥ずかしさが限界を突破して、もう目の前が涙でぐしゃぐしゃだ。
「うぅ……っ、もう最悪です……。先生の馬鹿っ、硝子さんも馬鹿!」
「あはは、ごめんごめん。泣かないでってば」
先生がもう一度ソファに腰を下ろし、ポンポンと私の頭を撫でてくる。
「っ、でも、あの……『ふぁぁあ』は……っ、ひはっ……」
頭を撫でる手は優しいのに、声は完全に笑いを引きずっている。
(……なんか、悔しくなってきた)
大人二人に、完全におもちゃにされてる。
こっちは本気で。
必死で。
先生をがっかりさせないようにって、それだけで頭がいっぱいだったのに。
先生も先生だけど、硝子さんも硝子さんだ。
先生は、まだお腹を押さえたまま肩を揺らしている。
(そこまで笑わなくてもいいのに)
あまりにも先生が笑い続けるから、涙もどこかへ引っ込んでしまった。
「……いつまで笑ってるんですか」
「わ、笑ってないよ。……くくっ」
「笑い声が漏れてますよ」
先生は「んんっ」とわざとらしく咳払いをして、ようやく口元の緩みを引き締めた。
そして、私の頬にそっと両手を添え、親指で目尻の涙の跡を拭ってくれる。
「僕は、のことマグロだなんて思ってないし。萎えたことなんて一度もないよ」
「……」
まだ信用できなくて、目を細める。
そんな私を見て、先生はふっと柔らかく微笑んだ。
「本当だよ。萎えてたら、あんなに何回もセックスしないでしょ」
「……っ!」
予想外にストレートな言葉を落とされて、一気に顔に熱が集まる。
でも……確かに言われてみれば、そうだ。
いつも、私が気絶するまで求められている。