【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第7章 「背伸びの先にある恋**」
「……本当に五条のこと好きなんだな」
その言葉に、顔がさらに熱くなる。
好きに決まっている。
好きだから。
こんなに空回りして、恥をかいてでもどうにかしたいのだ。
私は縋るように、ベッドの縁に座る彼女を見つめた。
「硝子さん……男の人を虜にする秘訣とか、ないですか?」
大人の色気を持つ硝子さんなら、きっと何か知っているはず。
そう信じて目を瞬かせると、硝子さんはしばらく黙ったまま私の顔を見ていた。
それから長いため息をついて、新しいタバコに火をつける。
「まぁ、さっきのお前のその……涙ぐましい努力は、そのまま五条に披露したらいいんじゃないか」
「えっ」
思いがけない言葉に、間抜けな声が漏れた。
(さっきの努力って……あの、ゴルフの掛け声みたいな変な声と、首が痛くなる斜め45度を!?)
硝子さんはタバコを指に挟んだまま、にやっと笑った。
「ああ。あいつ、間違いなく喜ぶぞ」
(よ、喜ぶんだ……!)
硝子さんがそう言うなら、ネットのコラムもあながち間違っていなかったのかもしれない。
しゅんとしていた気持ちが、少しだけ持ち直した。
「あとは……」
硝子さんが、空いている方の手で手招きをした。
「ちょっと耳貸せ」