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【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第6章 「しのぶ恋なれ、夏の宵**」


先生は「うーん……」と、少し唸るように声を漏らした後、視線がふと逸れた。
部屋のテラスの向こう。
湯気を立てる、大きな岩風呂へと目をやる。



「じゃぁ、一緒に入ろ。お風呂」

「――……えっ」

 

一緒に……入る?
それって、つまり……。


その言葉の意味を理解した瞬間、全身がかぁっと熱くなった。



「い、いやっ、むりです! 明るいし、恥ずかし……っ」

「に拒否権ないよ。さっき『あとのお楽しみ』って言ったでしょ?」



え……?
あれって、そういう意味だったの……?


先生は私のスマホを取り上げてテーブルに置くと、私を軽々と横抱きにした。



「わ、ちょっ……!」

 

体が浮いて、先生の腕の中にすっぽり収まる。



「洗いっこでもしちゃう?」

「洗いっこ……っ!?  いやいや! 降ろして! 降ろしてくださいっ!」



私はバタバタと暴れたけれど、先生の腕はびくともしない。
先生は広縁を通り抜け、ガラス戸を開けてテラスへ。



「あ、明るい……っ! ここ、明るすぎます!」



竹林を照らすライトアップと、テラスの照明。
それが水面をキラキラと照らしていて、あまりにも「丸見え」だった。
こんなところで、先生と二人で、裸になるなんて。
さっきした薄暗い部屋とはわけが違う。



「綺麗じゃん。よく見えるし」

「よく見えちゃダメなんですっ!」



私は先生の浴衣の襟をぎゅっと握りしめて、胸元に顔を埋めた。



「むり、むりです……っ。一緒になんて入れません……っ」

「なに言ってんの。さっきあんなことしたのに?」

「それは……部屋も暗かったし、勢いだったし……っ!」

「ふーん。じゃあ、ここでも勢い任せにしちゃう?」



先生がにやっと笑って、私を抱えたまま湯船の縁に近づく。
そして、腕をガクンと下げた。



「え、ちょっ……!?」



体がふわりと傾いて、眼下に白い湯気が迫る。
落とされる……!
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