• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第6章 「しのぶ恋なれ、夏の宵**」


***



「はぁ……美味しかったぁ」



懐石料理のデザート――阿蘇ジャージー牛乳のアイスクリームを食べ終えて、私はほうっと幸せなため息をついた。
お腹いっぱい。
あんなに豪華な懐石料理、人生で初めて食べたかも。


先生はとっくに食べ終わっていて、今は布団に寝転がってスマホをいじっている。
私はテーブルの片付けが済んだあと、自分のスマホを取り出して、さっき撮った写真を見返していた。


(……ふふ、いい感じに撮れてる)


馬刺しや、赤牛のステーキ。
見ているだけで、またお腹すきそう。
そして、最後にスクロールして出てきたのは――

仲居さんに撮ってもらったツーショット写真。


(……わぁ)


画面の中の先生は、すごく優しい顔をして笑っていて。
その隣の私は、顔が真っ赤。
でもちゃんと、先生の肩に頭を預けてて。
どこからどう見ても、仲のいい「カップル」に見える。


(……これ、待ち受けにしたいな)


スマホを開くたびに、隣で笑う先生を見られたら。
落ち込んだ時も、怖い任務の前も、きっとこの画面を見るだけで頑張れる。


でも。
指が『壁紙に設定』の項目の上で止まった。

 
(……ダメだよね、さすがに)

 
誰かに見られたら、一発アウトだもん。
学長とか、野薔薇ちゃんとか……他にもたくさん。
もしうっかり画面を覗かれたら、問い詰められる。
尋問レベルで。

 
泣く泣く『壁紙に設定』の項目から指を離し、代わりにパスワード付きのフォルダに写真を移すことにした。


スイスイと指を動かし、写真を移動していると――





「……なにやってんの?」

「ひゃっ!?」



いきなり耳元から声がして、思わず肩が跳ねた。
振り返ると、いつの間にか先生が私の背中にぴったりくっついて、画面を覗き込んでた。
あごを私の肩に乗せて、面白そうにニヤニヤしている。



「あー、さっきの写真?」
/ 319ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp