【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第6章 「しのぶ恋なれ、夏の宵**」
「ひ、……あッ、……ぁ、あ――ッ!」
目の前がにじんで、ふわっと白く弾けた。
腰が跳ねて、先生の腕の中でびくびくと痙攣してしまう。
先生も同じタイミングで震えて、奥でびくんと脈打つのがわかった。
「っ…………!」
部屋の外に聞かれたかもって。
でも、そんなこと、どうでもよくなるくらい――
(……先生が、すき……)
先生の手が、私の指を一つひとつ絡めるように握る。
ぎゅっと、強く、確かめるみたいに。
先生の体が小さく震えて、耳元で、もう一度――
やさしく私の名前を呼んだ。
荒い呼吸だけが、静まり返った部屋に響いていた。
天井の木目がぼんやりして、まだ現実に戻ってこれない。
先生の体温が、そのまま私に重なっていて。
汗ばんだ肌が張りついて、
心臓の音がふたつ、重なって聞こえるみたいだった。
「……はぁ……きもち」
先生が私の首筋に顔を埋めたまま、低く息を落とすように呟いた。
まだ少し、息が乱れてる。
「……背中、痛くない?」
顔を上げて、汗で濡れた私の前髪を払ってくれる。
さっきまで、あんなに激しかった手なのに。
今は、嘘みたいに優しかった。
「……はい……大丈夫です」
そう答えると、先生はくしゃっと笑った。
「そ、よかった」
そして、私の頬にキスを落とす。
おでこ、瞼、鼻先、最後に、そっと唇へ。
「……」
「……?」
先生は一瞬だけ黙って、口の端をほんの少し持ち上げた。
「妹とは、こんなことするわけないでしょ?」
「……っ」
まだ言うか、この人は。
文句の一つでも言おうかと思ったけど、先生の目があんまりにも優しすぎて。
なんか……妹とかどうでも良くなってきたかも。
「二人とも、汗でベタベタ。もう一回、お風呂入んなきゃだね」
先生がそう言って、体を起こしたその時だった。