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【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第5章 「2025誕生日記念短編 魔女は蒼に恋を包む」


(……今だけは、臆病なままでいたくない)


今日は、ちゃんと――“彼女”でいたいから。

 
ぎゅっと、先生の首にまわした手に力をこめる。
くっついた胸元から伝わる先生の体温と鼓動。
それに自分の鼓動が重なって、音がひとつになる気がした。

 
先生の蒼い目を見つめながら、少しずつ距離を詰めていく。
息が触れる距離まで近づいたとき、そっと目を閉じて――



唇を、重ねた。
やわらかくて、あたたかくて。


先生の手が背中をゆっくり撫でる。
その感触に導かれるように、少しだけ角度を変えて、もう一度。
今度は、少し深く、確かめるように。


先生の喉が、かすかに鳴る。
抱きしめる腕に、ほんの一瞬だけ力がこもった。

 
唇を離した瞬間、顔が火照って仕方なかったけど。
それでも、ちゃんと目を見て言った。

 

「先生、お誕生日おめでとうございます」



先生は苦笑しながらも、どこか嬉しそうで。

 

「……、今日は覚悟してよ?」

 

その声に、胸が跳ねる。


先生の腕の中で、私はそっと目を閉じた。
そして、お姫様抱っこのまま――瞬間移動で、先生の部屋へ。





わたしだって、今日は――


先生を誰にも渡したくない。
どこにも行かせたくない。
わたしだけを見ていてほしい。


先生の“いちばん”でいたい。


そして、できることなら、
この気持ちごと、この青いリボンで包んで先生に渡したい。


不器用で、泣き虫で、まだまだ子どもだけど……
それでも今日の私は、“先生だけの魔女”になれる気がする。


はじめての恋の贈り物を抱いて――
私はそっと、蒼に包まれてゆく。


先生、だいすき。
ほんとうに、どうしようもないくらい。






プレゼントに、わたしのいちばん大きな“好き”を、もらってくれますか。




──「魔女は蒼に恋を包む」 了。
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