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【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──

第5章 「2025誕生日記念短編 魔女は蒼に恋を包む」


「じゃ、続きは……僕の部屋でしよっか」

「――へ?」

 

ふいに、体が浮いた。
次の瞬間、私は先生の腕の中。
お姫様抱っこされていた。

 
抵抗する間もなく、抱き上げられて。
ふわっと香る先生のトレーナーの匂い。
耳元に近づく先生の息遣いが、肌をくすぐる。



「ちょ、せ、せんせ……!?」

「いちご大福も、僕の部屋にあるし?」



いたずらっぽく笑うその顔が、反則みたいにかっこいい。


(……ずるい……)

(そんな顔されたら、断れるわけない……)


気づけば、先生の首に腕を回した。


(……言わなきゃ……)


でも、声にならない。
何度も唇が動いて、何度も飲み込んだ。


(しっかりしなさい、。か、彼女でしょ……)


ぎゅっと腕に力を込めた。
先生の首筋に、額を控えめにあずけてみる。


先生が何も言わずに受け止めてくれてた。
そのぬくもりが、背中をそっと押してくれる。


勇気を少しずつ溶かすみたいに、そっと耳元へ唇を寄せた。



「……せんせ…… あの、ね……」



声が震える。
でも逃げたくなくて、先生のトレーナーを少し掴む。



「プレゼントに……—————を」

「……もらって、くれます……か……?」



言った瞬間、熱がぶわっと上がって、
恥ずかしさをごまかすみたいに、先生の肩へぎゅっと顔を埋めた。


ドラマでしか見たことない“あの台詞”。
まさか自分が言うなんて。
でも、先生が喜んでくれるなら。
どうしても、伝えたかった。


先生は、ぴたりと動きを止めている。


(……あれ? ちがったかな……)

(声、小さくて聞こえなかった?)

 
でも、視線を上げると、先生の顔が少し赤くなっていた。
嬉しくなって、つい頬がゆるむ。
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