【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第4章 「咲きて散る、時の花 後編**」
***
(ふぅ……すっきりした……)
シャワーを終えて、濡れた髪をタオルで拭いながら、私は部屋の扉を開けた。
「えっ?」
中にいたのは――
「、おかえり〜」
「おー、風呂上がり? もアイス食う?」
床に敷いた布団に座る五条さんと、ベッドでくつろぐ先生がいた。
私は本能的に扉をばたんと閉めた。
……一拍。
「おい!なんで閉めるんだよ!」
ガチャッと中から勢いよく開いて、五条さんが抗議してくる。
「え、え、ちょっ、なんで、二人がこの部屋に……!?」
完全にパニックの私に向かって、先生はさらりと言ってのける。
「明日には、今日の記憶消えちゃうでしょ? だったらさ、最後に三人で思い出作っておきたいじゃん?」
「いや、それはわかりますけど……」
私がじりじりと後ずさると、今度は五条さんが、
「そ!だから、未来の彼女のこと、今日中に隅々まで知っておかないとなって思ってさ」
「なっ……っ、“隅々”って、どこまで知るつもりですか……っ」
いやいやいや、やめてやめて、なんか嫌な予感しかしない!!
扉の前で固まったままの私の手首を先生が優しく、でも逃さぬように取った。
「、大丈夫。変なことはしないって。……たぶん」
「たぶん、って言った今……!」
そのまま私はベッドに座らされて。
気づけば、左に先生、右には五条さんで挟まれている。
「髪、乾かしてあげようか?」と、先生。
「アイス食べさせてやるよ」と、五条さん。
「ちょっと! どっちも結構ですっ」
けど、タオルを取られ、アイスは差し出され。
私の視線は先生と、五条さんを行ったり来たりする。