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それは瞬く星のように【ヒロアカ】

第5章 それは瞬く星のように



数日後、ヒーロー公安委員会は敵掃討作戦の報告書を公開し、まだ傷の癒えないエンデヴァー、ホークス、ベストジーニストが記者会見を行った。


記者達が矢継ぎ早に批難を浴びせる様には目を覆いたくなったが、3人は冷静に返答していた。

そして、多くのプロヒーローが次々と引退を表明していることから守る対象を狭めざるを得ないため、全国のヒーロー科高校を避難所として解放すると発表された。


これは雄英高校の根津校長からの提案だった。

公安が避難所確保に行き詰まっていた際に手を差し伸べられた形だ。
この提案を受けた時点で士傑高校を始め、全国のヒーロー科高校の校長に話が通っている状態だった。

被災してわずか数日、自身の学校の生徒達の安全も考えなければならない中、ここまで手配を進めてくれた手腕に脱帽したと主任も言っていた。


被災地での救助活動と負傷者の搬送にも目処がついた。
開設された避難所ではヒーロー科の教師陣がトガ対策も受け持ってくれている。

あとは市民の速やかな避難を進めるのみ……


だが、そこでも予想外の事態が続出した。

各所の刑務所から脱獄した敵による犯罪行為に市民達が自ら反撃したのだ。
その手にはデトネラット社製のサポートアイテムを携え、周囲の被害を予測できずに個性を使い、結果無関係の市民も巻き込まれて負傷者が出る……

そんな事故が全国各地で多発している。


市街地が無法地帯と化しつつある中、「ヒーローは信用ならない、自分の身は自分で守る」と主張して避難を断る市民も多かった。


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