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魔王之死刀

第12章 ・克己(注…R18)


 ゾロは思わず苦笑する。 
 彼は、彼女が織りなす快楽に身を任せつつ、自制心を保ち続ける。
​ ゾロは彼女の肢体を、冷静に眺めていた。
 自分を翻弄しようとする淫魔の手は、驚くほど小さく、細い。
 その華奢な体が壊れてしまいそうな危うさを感じ、彼女に身を委ねつつ、訊ねた。

​「……おい、お前……そんな小せえ体でよ……おれのが全部入らねえんじゃねえのか……?」

​ それは、本能的な欲望を抑え込んで口にした、不器用な気遣いだった。
 リリムは予想外の言葉に一瞬目を見開き、それから愛おしそうに目を細めて微笑んだ。

​「うふふ……大丈夫よ……私達の『ナカ』は本気になれば、相手の大きさにだって合わせられるの。だから、心配しないで……」

​「……チッ……何でもアリかよ、お前等は」

​ ゾロは呆れた様に苦笑いを浮かべた。
 自分の心配は、全くの取り越し苦労……気恥ずかしさを隠す様に、彼は再び熱を帯びた瞳で彼女を見詰める。
 便利過ぎる淫魔の特性に戸惑いつつ、理性をまた少し、溶かして行く。
 リリムは彼と視線を合わせながら、ゆっくりと愛撫を続けた。

「こんなに逞しくて素敵なのに……数える位しか抱いてないなんて、本当に勿体ないわ。貴方なら、可愛い彼女さんが居ても、おかしくないのに……」

「……大きなお世話だ……おれは……くうっ……」

 ゾロは思わず、眉間に皺を寄せ腰を震わせた。
 リリムが彼を咥え、その括れを舌で責め始めたのだ。
 理性が狂わされ、自制心が溶けて行く。
 淫魔の舌は人間の女のそれよりも遥かに柔らかで、動きも滑らかだった。

「うっ……うおっ……」

 流石のゾロも、淫魔の絶妙な舌の動きに堪らず低く唸る。 
 彼女は更に、血管の走る太く逞しい男性を、下から上へと舐め上げた。
 快感に打ち震える、男の肉体。
 淫魔の唾液は媚薬でもある。
 特に、行為の間はそれが濃くなる。
 だが彼は、淫魔の織りなす甘く強い刺激を受け止めつつ、理性を保ち続けた。
 リリムは更に、太く大きな彼自身を、小さな口で咥え込む。
 波の様に押し寄せる悦楽に、ゾロは堪らず、何度も腰を突き上げた。
 十数分後……流石の彼も、限界を迎えた。

「……だ、ダメだ……もう……」

 ゾロの額に汗が流れる。
 息も絶え絶えに呟いた時、リリムは彼から唇を離した。
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