第13章 林間合宿
そのとき、がふと笑った。
水に入ったまま、八百万と蛙吹の手をスッと離し、自分の力で浮かびながらみんなと話している。
緑「……良かった」
切「なんか、安心したな」
轟「……」
爆豪は、黙ったまま彼女の姿を見ていた。
その視線は、どこかただのクラスメイトとは違う温度を孕んでいた。
蛙「繋原ちゃん、少しは慣れてきた?」
「うん…ありがとう。もう大丈夫」
芦「じゃあ、バレーしよ!」
茶「賛成ー!」
八「ボール、持ってきましたわよ!」
耳「うち、音波でサーブ撃ってみていい?」
葉「まって!威力次第じゃ危険物でしょそれ!」
わいわいと、A組女子たちは水中で輪になり、自然と“バレー大会”が始まる。
──その様子を、プールサイドの日陰から男子陣が見つめていた。
上「……いや、神イベかよ」
峰「スク水で水上バレー……わかってらっしゃる……!」
飯「ふむ、水の抵抗と重心移動のトレーニングには最適だな!」
爆「……」
轟「……」
切(なんか混ざりてぇ)
デクはただ、安心したようにの表情を見つめていた。
そんな中──
峰 (おっ、繋原のスパイク……!!)
芦戸のトスが、きれいな放物線を描いて上がった。
「……っ!」
躊躇いのない動き。軽く踏み込んで跳び、手を伸ばす。
ピシャッ!!
綺麗に決まる──はずだったその一撃は、やや角度を誤り