第13章 林間合宿
そして今日はプールの日。
は相澤に言って買ってもらった長袖の水着を着て、プールサイドに立っていた。
は煌めく水面を黙って見ていた。
(見ているだけなら綺麗な水も…)
は思い出した。
「嫌!嫌だ!あれは苦しいからっ!やりたくない!」
は、検査台の上で暴れた。
研究員1「そんな暴れてたら、機械つけれないだろ」
研究員2「いいのか?ただの役立たずになっても」
「やだ…でも…役立たずもやだ…」
は、涙を流した。
研究員1「なら、やらなきゃな」
は機械をつけられ、狭い檻のような物の中に入れられる。
研究員2「ちゃんと本気出せよ。こっちがちゃんと個性使ってないって判断したら電気流すからな」
研究員はそう言うとその部屋を出た。
の体は、ブルブルと震えていた。
研究員が合図を出せば、吊り上げられている檻は大きな水槽に、徐々に降ろされる。
しかしからその合図を確認することは出来なかった。
いつ降ろされるか分からない恐怖に、死ぬかもしれないという恐怖に、まだ高校生にもなっていない子供が耐えられるはずがなかった。
檻の中に侵食してくる水が、の心も蝕んだ。
全てが水に浸かる瞬間、は大きく息を吸う。
「ハァッ……」
水の中で必死に少量の酸素のみを分解する。
研究員3「酸素濃度上昇」
研究員1「やれば出来んじゃん」
研究員2「でもなーんかつまんないな。流しちゃえよ」
研究員1「まあもう少し待て」
しかし水に含まれる酸素にも限界はある。
いくら分解できると言っても、永遠に息が持つわけではなかった。
(やばい…苦しいっ…)
研究員3「酸素濃度低下」
この言葉に研究員はニヤリと笑った。
研究員1「今だ。流せ」
研究員のその言葉を合図に、水の中に電流が流れた。