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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編」


「野薔薇ちゃんより、私が怪我する方が……チームとしては、いいのかなって」

「マッチポイントも取れましたし。怪我の功名……みたいな」

「……」



先生の手が、ぴたりと止まった。
蒼い瞳が至近距離で私を見つめる。
その瞳が何を感じているのか、私にはわからなかった。
ただ、私の言葉がその奥に沈んでいくのを感じた。


先生はふっと短く息を吐くと、ガーゼを傷口に当ててテープで固定した。



「……あんまり、心配させないでよ」

「あ……すみません」



思わず頭を下げる。
先生に、心配かけちゃった……
でも……このくらいの怪我なんて、よくあるのにな。



「よし、終わり。明日、硝子が来るからちゃんと診てもらおうね」



先生が救急箱を閉じる。
そして、顔を上げて、こっちをまじまじと見ていた。



「……あ、あの?」



戸惑って声をかけると、先生の目がふっと細まった。
私の水着のフリルをちょん、と指先で弾く。



「水着、かわいいね」

「ひゃっ……!?」



不意打ちの言葉と指の感触に、私は慌てて両腕で胸元を隠した。
そばに置いてあったラッシュガードに手を伸ばす。
早く、早く着ないと。
この視線に晒され続けたら、心臓が持たない。



「……っと」



けれど、ラッシュガードを掴もうとした私の手首を、先生の大きな手が捕まえた。



「なんで隠すの?」

「だって……恥ずかしいし……!」

「似合ってるのに。よく見せてよ」



先生は私の手首を引いてラッシュガードから遠ざける。
抵抗しようとしても、先生の力には敵わない。



「あんまり、見ないでください……!」

「はは、今さら?」



先生が喉を鳴らして笑った。
手首を引き寄せられ、先生の顔がぐっと近づく。



「いつも僕の前で、もっと恥ずかしい格好してるくせに」

「~~ッ!!」



一瞬で、先生との記憶が蘇る。
乱れたシーツ、熱い吐息、先生に求められるままに喘ぐ自分。
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