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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編」


辿り着いたのは、さっき先生が優雅に寛いでいた、あの特等席のパラソルの下だ。


パラソルの下に着くと、執事さんが救急箱をすでに準備していた。



「悟様、救急箱になります」

「ん、ありがと。あとさ、あっちのみんなにも、冷たい水とタオル持ってってあげて」

「畏まりました」



執事さんが一礼を残して去っていく。
広いパラソルの下に、私と先生だけが残された。
先生は私をビーチチェアに座らせると、手際よく救急箱を開けた。



「、それ脱いで」

「えっ?」

「そのミノムシみたいなやつ。着たままだと処置できないでしょ」



先生の視線が、私のラッシュガードに向けられる。
そ、そうだった。
さすがに、これ脱がないと。


(み、水着……!?)


まさか、こんな形で披露することになるなんて。



「どうしたの?」

「い、いえ、何も……」



私は観念して、ラッシュガードのファスナーに手をかける。
傷に触れないように気をつけながら脱ぐと、胸元の白いフリルが見えた。


(うぅ……やっぱり、恥ずかしい……!)


野薔薇ちゃんが選んでくれた水着は、胸元にたっぷりとレースのフリルがあしらわれているビキニ。
フリルで私の小ぶりな胸を隠せているが、ショーツの腰回りは華奢な紐リボンのデザインだ。
可愛いけれど……
普段あまり出さない肌が晒される感覚に、どうしても身が縮こまる。


思わず腕で体を隠そうとするが、先生は何ごともない顔で私の二の腕をそっと掴んだ。
消毒液を含ませた綿球が、傷口に触れる。



「……っ」

「ちょっと染みるけど、我慢して」



先生は傷口を丁寧に拭き取りながら、口を開いた。
視線は私の腕に向けられたまま。



「……ねぇ。なんでさっき、あんなふうに突っ込んだの?」


(……なんで、って)


頭では説明できそうで、うまく言葉にならなかった。
私は少しだけ迷ってから、口を開いた。



「……野薔薇ちゃんが危なかったし。あのままじゃ怪我しそうだったから」

「でも、が怪我してるじゃん」



少しだけ、声の温度が下がった気がした。



「それは……そうなんですけど……」



言葉に詰まったけど、精一杯の笑顔を浮かべてみせた。
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