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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編」


「うん!でもね、書きたいこといっぱいあって、夜までかかっちゃった!」

「だから、昨日寝るの遅くなっちゃったんでしょ」



お母さんが少し呆れたみたいに言って、でも口元は笑ってる。 



「へぇ〜。なんて書いたの? お父さんに教えてよ」

「だーめっ! 先生がね、“お父さんとお母さんにナイショにしましょう”って言ってたもん」

 

ぷいっとそっぽを向くと、お父さんが「えー!」と大げさに嘆く。
私はパンをもぐもぐしながら、ふと思い出す。



「お父さんとお母さんも、にお手紙書いたんでしょ?」

「そうよー。だから、今日忘れずに先生に渡すのよ」

「はーい!」

「まだ読んじゃダメだぞ?」

「読まないよー!」



……ちょっとだけ、読みたいけど。


今日は、お父さんとお母さんが学校に来てくれる日。
みんなの前で、手紙を読むんだ。
お父さんとお母さんに、ありがとうって伝えるの。
練習のときはちょっと恥ずかしかったけど……でも、本番はきっと大丈夫。
だって、二人が来てくれるんだもん。



「おかあさん。今日、髪の毛、あみあみしてー!」

「はいはい。食べ終わったらね」

「うん!」



急いで食べなきゃ。
そう思って、パンをちぎって、もぐもぐ。
スープもごくごく。



「ゆっくり食べなさい。のどにつまるぞ」



お父さんが笑って言う。



「だいじょーぶ!」



そう言いながら、私はまた口を動かした。










「ごちそうさまでした!」

 

私が手を合わせると、お母さんが「よくできました」と言って、お皿を重ね始める。

 

「じゃ、髪やってあげるね」

 

お母さんが立ち上がって、私は椅子に座ったまま背筋をぴんと伸ばす。
やさしく指が私の髪に触れて、櫛がすっと通っていく。

 

「今日は、編み込みのハーフアップにしよっか。かわいくしてあげる」

「やったぁ!」

 

お母さんの指が、慣れた手つきで髪を編んでいく。
髪が引っぱられる感覚がちょっとだけくすぐったくて、笑いそうになる。
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