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天然彼女

第2章 俺の彼女


「大内君、今日は梨華のことを教えてくれて

ありがとうございました」

ペコリと律儀に頭を下げるみゆき

「え!?い、いや・・・俺、梨華子のことぜんぜん

喋ってないし・・・」

うん、全く喋ってない

彼氏と帰ったってことを伝えただけだ

「そうだったんですかぁ?・・・・・まぁ、いいです!

大内君は梨華が彼氏さんと帰ったってことを

教えてくれたんですから!」

眩しいくらいの笑顔

ドキッ

あれ?なんか今、一瞬胸が苦しくなったような・・・・・

気のせいか

「それにしても、私は梨華が羨ましいです」

はぁ、とみゆきがため息をつく

「何でだ?」

噂によれば、愛川みゆきといやあ、学年でも名高い

お嬢様だそうだ

まぁ、愛川先生の娘なんだから当然か

成績も常にトップクラス

運動神経も抜群

それでいて、容姿がいいから・・・・・

まぁ、超絶モテているらしい


あれ?

俺、何でこんなに愛川みゆきのこと知ってるんだろう?


ま、まぁ、だからといってはなんだけど

梨華子が羨ましいっていうのはちょっと・・・・・な?

分かるだろ?


俺が一人で自問自答してると、みゆきは静かに

微笑んだ

「内緒です」

「へ?」


「な・い・しょ」


みゆきが茶目っ気たっぷりにウインクする

ドキーッ

それだけで俺の心臓は高鳴った


「言いたかったことはそれだけです

それでは、塾なので失礼しますね」

またペコリと律儀に頭を下げて、みゆきは

走っていってしまった

「お、おう・・・またな!」

俺がみゆきに向かって言うと、みゆきが

振り返って何かを言った気がした

だけど、俺にはその言葉が何だったのか

分からなかった





「大内君は、鈍感ですよ・・・・・

私がどんな気持ちであなたを見ているとも知らないで」


窓辺に腰掛けた少女は静かに呟いた

やがて、その少女の目から一筋の涙が零れ落ちる




「生きていて、ごめんなさい・・・・・」



少女はそう呟くと静かに目を閉じた





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