第4章 副隊長、助けてください
手を引かれ彼の家に戻るとまたくっつかれて、そんなずっとくっついていて飽きないんだろうかと首を捻る。
それと…私もそろそろ慣れてくれと胸を高鳴らせる自身に呆れる。
痛くないん?と軽く胸に触れられドキッとしながら頷く。
「ほな、見せて?」
「え…。」
「嫌なら見ぃひん。」
いつも嫌と言っても勝手にしてくるじゃないか…。
見たらまた触られるんだろうか…今はあまりそういうことをしたくないんだが…。
副隊長の手を掴んで服の裾を持たせた。
「み、見るだけなら…。」
背中に手を回してホックを外し服を捲る。
「まだ赤いやん……ちゅーか、なんやねん。指の痕ついてもうてるやん。」
少し赤みが引き、指の痕がよく見えるようになっている。
私は洗う前に見たから知っていたけど。
「なんでこんな強く触るんかなあ。女の子に優しくせぇへん男は、ほんま意味わからへん。」
特に君に…と呟きながら頭を撫でて立ち上がる。
戻ってくると、風呂上がったら塗ろとテーブルに何かを置いた。
塗り薬?
放置してたら治ると思うけど…。