第4章 副隊長、助けてください
「こっちは?」
軽く下腹部を撫でる。
「指、無理やり入れられたから、少し…。」
ほんまにありえへんと抱きしめられる。
「僕はそんな無理やりせぇへんから安心してな?いつも君の反応見て触ってんねん。」
副隊長に痛いことをされたことはない。
あ、いや…。
「さっき、首噛まれた時痛かった…。」
「え、痛かったん?甘噛みのつもりやったんだけど…ごめんな。」
軽く顎を上げられて首を見てくる。
大丈夫だよと笑うとほんまにと疑う目で見てくる。
そんなに痛いことするの嫌なの?
副隊長なら、少し痛いくらいなら全然いいんだけども…とは思うが口にはしない。
「ちょっと赤ぁなっとる…ほんまに痛ない?」
眉を下げながら見つめてきてホックをつけてくれる。
その手はそのまま腕を撫で手までいくと、指を絡めて胸の前で握った。
本当に大丈夫だと返せば、首のソコに口付けて耳の下ら辺に頬を擦り寄せてくる。
「好きや…ふふっ、凉好きや。僕にもっと愛されて、もっと可愛なってや…死んでも好きやから。」
胸が張り裂けそう…私、好きな人にこんな愛されてるの?
もう疑う余地もない、私は彼に愛されている。
擦り寄せていた頬を離し露わになった瞳は、迷わず私だけを映していた。