第4章 副隊長、助けてください
部屋を汚してしまうから脱がせてくれと言われたので彼の服を脱がして、洗濯機に入れて乾燥をかけた。
服を着て彼が着れそうなものを探す。
良さそうなものを見つけて渡すと、私では大きいものがぴったりだった。
服を着てソファに座った彼が腕を広げた。
「甘えてええで。」
その腕に飛び込めば、優しく包まれて身体がぽかぽかしてくる。
「好きや…好きやで、凉。離したない、はよ僕のもんなって…。」
私が好きと言葉にすれば、私は彼のものになるのだろうか。
もうすでに、心も身体も彼に支配されているのに…。
何も答えずにずっと副隊長の胸に縋っているといつの間にか寝てしまっていたようで、彼は私を片腕で支えながらスマホを弄っていた。
ダメだと思いながらスマホをちらっと見るとご飯屋さんを見ていた。
何時なんだろうと思いまた彼のスマホを見る。
お昼過ぎてる…。
「なに食いたい?なんでもええで。」
え、起きたのわかってた?
そして、スマホ見たのバレてた…。
「宗四郎の好きなもの食べたい。」
「ん?僕の好きなもん?凉やで?」
それは…食べられないかな?
私は食べられないよと言って首筋に吸いついた。
「そこは見えてまうんやけど…僕も同じとこにつけてええ?」
ちゅうぅと吸って唇を離し顎を上げると、首筋に吸いついてきて甘噛みされて軽く引っ張られる。
首はさすがにちょっと痛いかも…。