第16章 副隊長、告白します
最近していなかったからか、下半身が疼き出す。
なんでこんな時に…欲求不満すぎ。
我慢していたが限界が来て、下着の中に手を入れた。
我慢していたせいでびしょびしょに濡れている。
「ふっ、うぅ…そ、しろ…んっ、あっ…そう、しろ…すき…。」
泣きながら彼の名を呼び、くちゅくちゅと陰核を撫でる。
何度も何度も彼の名を呼び、彼の指を思い出しながら慰める。
「そっ、しろと…いたいっ!あっ、んぅ……っ!?!?」
いきなり扉が開かれ、驚きすぎて手を下着の中に入れたまま固まってしまった。
鍵してたはず…。
「したいんなら、言うてくれたらしたんに。」
恐る恐る扉の方を向くと、宗四郎が鍵を持っていて、後ろ手に扉を閉めて鍵をかけた。
すぐに手を引き抜いてティッシュで拭き、布団を頭まで被って蹲り、出て行ってと叫ぶ。
彼は出て行かずにベッドに座り、背中に手を置いた。
「なんであないなこと言うたん?小此木ちゃん困るやろ?」
小此木ちゃん小此木ちゃんうるさい。
そんなに好きなら、その小此木ちゃんとこいればいいじゃん。
その手で撫でていたくせに。
「出てって。」
「嫌や。僕の名前呼びながら好きな子が自分で慰めてるんや、してやりたなるやろ。」
意味わかんない、好きなのはこのちゃんでしょ。
涙が止まらない、泣いているところを見られたくないのに。
「好きな子のとこ行けば。」
声が震えてしまう。
「もうおる。」
あなたはもう私のものじゃない。
いつまで経っても私はあなたのものなのに…。