第16章 副隊長、告白します
上着に腕を通してスーツを脱ぎジャージを履くと、視線に気付いて顔を上げた。
彼の目線を辿ると私の胸に辿り着き、先端の突起が包帯の下から主張していた。
え、どうしよう…ブラはどこにいったんだ。
恐らく使い物にならなくなったんだと思い、すぐにファスナーを閉めた。
「あ…。」
あ、ってなんだ、あって…。
上げたファスナーをまた下げられる。
「触らんから、もうちょっとだけ見せて…。」
いや、見せてって…見てどうするの。
彼は触れないように包帯の隙間に指をかけ下げた。
は?なにしてるの?
「見るだけや。」
包帯の隙間から、ピンク色の突起が顔を出す。
恥ずかし過ぎる…。
キスしたんだからもういいでしょ。
なんて、自分から抱きついておいて何を思ってるんだか…。
「ん〜めっちゃ摘みたい!しゃぶりたい!」
大きな声でそんなことを言うんじゃない。
それになんで見たんだ、そうなることをわかっていたんじゃないのか?
ちょっとだけあかん?と上目遣いで見てくる。
こんなとこで無理に決まっている。
すぐ近くにたくさんの隊員がいるのだ。
もう終わりと言うように彼の手を取って、包帯を元に戻しファスナーを上げた。
「このちゃんの触ってれば。」
「もうやめてや…小此木ちゃんのことは言わんといて。」
すみませんね、根に持つ女で。
彼のことを置いて更衣室から出た。