第15章 副隊長、基地が大変です
2人が作り出した隙を見逃さず亜白隊長が怪獣の背中を撃ち抜き、核が露出した。
すぐにまた準備をした亜白隊長に余獣たちが飛んでいったが、中之島小隊が援護に入る。
10号の方は斑鳩小隊が援護に入り、胸を撃って怪獣を起き上がらせていく。
「お前ら、再生の暇を与えるな!」
彼の指示に従って高く跳び、銃を乱射しながら近付いて銃剣を振り翳した。
隊長が来たことによって、どんどん戦況が有利になっていく。
やっぱり、亜白隊長はすごいなぁ。
身体に強烈な痛みが走り、鉛のように重い。
それでもまだ、私たちの戦いは終わっていない。
何度も何度も地面を蹴り、彼と共に怪獣を斬り裂いていく。
「お前、喧嘩売る相手、間違うたで。」
亜白隊長の放った銃弾が怪獣の背中から撃ち抜いていく。
「ほ、本獣撃破!!」
「うわっ!?」
最後の最後で…飛び散った怪獣の破片に吹っ飛ばされてしまった。
うぅ、めっちゃ怪獣の血ついた…。
気持ち悪さと身体の痛みに耐えなんとか起き上がって、みんなのところへ向かう。
笑顔で差し出した彼の手を掴みキコルちゃんが立ち上がる。
急いで彼らの元へ向かい、ちょうど来た亜白隊長へ敬礼する。
「僕と隊長は余獣の殲滅にかかる……あいたっ!」
「私もっ……っ!」
宗四郎が隊長にチョップされてしまった。
「いや、お前は休め。夏目、お前もだ。」
中之島小隊長と斑鳩小隊長が来て、隊長もですよと声をかける。
確かに彼女も連射していた為、相当疲れているだろう。