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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第15章 副隊長、基地が大変です


私に近寄ってきた彼はジャージに手を伸ばそうとしたで、私はそれを自身のジャージの上から羽織った。


「えー返してくれへんの?僕、凍えてまう〜。」


凍えるもんか、全然寒くないぞ。


立ち上がって副隊長室に戻ろうと歩き出すと、彼は後をついてきた。

なら、一度武器保管室に行かなければと思い、そのまま行き先を変える。


「返してくれへんのやったら、ぎゅーってしてまうぞ。」


何も答えずに歩いていると、ええんやなと後ろから抱きつかれた。

歩けないじゃないか。


好きやと耳元で甘く囁くとすぐに離れてまた歩き出す。

耳あっつい…心臓痛い。


というか、なんでジャージ取らないんだろ。


っ!?なに!?
いきなり耳たぶ掴まれた。


「赤ぁなっとる。僕にドキドキしてくれたん?嬉しいわぁ、可愛ええ。」


バレてる…。

結局、どんなに口を聞かずにムスッとしてたって、反応で彼が好きだと伝えてしまっている。

たまに好きだと言うけど、それとこれとはなんか違って…口ではいくらでも取り繕えるけど、この反応は私の意思とは関係なく出てしまう。


耳から手が離されいきなり叫び出した彼に驚いて見ると、赤紫に捕らわれた。


「凉のこと、今すぐぐちゃぐちゃにしてまいたい。」


は?何言ってるんだこの人は…。


すぐに目を逸らして武器保管庫への道を急ぐ。

ごめんと謝りながら追いかけてくる彼を無視した。

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