第14章 副隊長、許しません
「少しでも触ったらあかん?」
家についてソファに座っていると、そう言って見つめてくる彼を無視して空いている部屋に向かう。
さっき手出さないって言ったじゃん。
「ごめんて!触るいうのは、手ぇ握ったりとかそういうことや…えろいことやない。」
扉を開けようとしたら手で押さえられてしまった。
リビングに戻ろうとするとついてくるので、シャワーを浴びることにした。
一緒に入りたいという彼には何も言わず、彼の目の前で服を脱ぐと入るからなと言って一緒に入ってくる。
私がシャンプーをしてる間に彼も浴びる。
先に洗い浴室を出て服を着ていると出てきたので、すぐに着てリビングに向かった。
「凉、愛しとる…。」
ソファでスマホを弄っていると戻ってきた彼が後ろから甘く囁く。
彼の方は見ずに手の平を上にして少し上げた。
すると彼はすぐ隣に来て手を重ねると私の手を引き寄せて、愛しそうに口付けた。
ほら、彼は私のもの。
彼側の手を握られている為彼の身体の方を向き、頭を膝に預けた。
「凉?…ふふっ、好きや。」
シャワー浴びなきゃよかったかも…気持ち悪い…。
「もう寝よか、気持ち悪いんやろ?」
なんでわかるの…。
抱っこするでと言いながらゆっくり手を近付けてくるので、受け入れるとそのまま寝室に運ばれた。
横になると頭を撫でてきたので目を閉じて眠った。