第14章 副隊長、許しません
「凉、帰ろ…。」
慰労会が終わり、宗四郎に帰ろう言われるが正直帰りたくない。
こんな酔っ払ってたら抵抗も出来ないからだ。
もし抵抗出来ずに襲われたら…。
「嫌、絶対えっちなことするもん。」
「せぇへんって…言うたやん、酔っ払いには手ぇ出さんて……やめてや、他の男に触らんといて。」
強そうな神楽木くんの肩に触れ背中に隠れる。
彼が無理やり連れて行かないことを知っている。
先程触らないでと言ってから一切触れて来ない。
もしされてもいいかと思い、大人しく彼の元へ戻り隣を歩く。
このちゃんには目もくれない彼に嬉しくなる。
だんだん嫌な自分になるのには目を逸らした。
この人は私のもの。
私がどんなに嫌な態度を取っても、もう離れることはない。