第14章 副隊長、許しません
すぐにスーツに着替えてオペレーションルームに向かう。
作戦を伝えられ、ご飯を食べてからすぐに車両に乗り込んだ。
「覚悟はええか、怪獣退治の時間や。」
何故私は新人たちがいる車両に宗四郎と乗ってるんだろう。
彼に言われるがままついてきてしまった。
食べ過ぎて吐きそうになる日比野さんのおかげで、車両の中が騒がしい。
地区フォックストロットにて、私と共に降ろされたレノくんと古橋くんはまだ少し表情が固い。
「大丈夫だよ、君たちは強い。それに私や斑鳩小隊長、先輩たちがいる。存分に暴れて。」
だがさすがに初任務がこれだと重すぎるだろう。
まあ、みんななら大丈夫かな。
きっとこれが糧になる。
そう思った通り、新人の彼らは大いに活躍した。
私はレノくんと古橋くんの2人のことを任せられたので、どうにか見失わないように余獣を倒していたんだが、2人の姿が確認出来なくなり焦る。
本獣はすでに亜白隊長が撃ち抜いたのだが、その死体から余獣が溢れ出したので、その処理に追われていた。
すぐに2人に連絡を取ろうとするが一切繋がらない。
斑鳩小隊長にもオペレーターにも、誰にも。
どういうことだろう、2人はどこに…。
「ア゙ア゙ッ!!ヴア゙ッ!!」
この声、レノくん!?
戦ってる?
急がないと…!
呻き声が聞こえる方へ急いだ。