第13章 副隊長、私はもう要りませんか?
「凉さん、もう身体大丈夫?」
「うん…ごめん、当分仕事以外で話しかけないでもらえるかな。」
勤務時間は終えたがまだ仕事が残っているので、少し休んでからまた始めようと廊下をプラプラしていたら、レノくんに見つかってしまった。
彼はレノくんと仲良くするのを嫌がっていた、だからもう少し距離を考えようと思う。
でも、彼との距離は変えない。
副隊長室に戻って作業を再開した。
「休憩はもうええんか?」
「はい。」
甘い声を出す彼に短い返事だけをしてパソコンを見続ける。
それから何時間か続けていたが、宗四郎はまだ帰らないんだろうか。
特に終わらせなければいけないものはないはずだ。
「凉、少し基地内デートせぇへん?」
基地内デートとは…。
ほとんどの作業は終わらせたので特に断る理由もなく、立ち上がると彼も立ち上がり、行こと言う彼についていった。
「カフカがなぁ、まだ資料室いるはずやねん。はよ寝ぇ言わんと。」
日比野さんはこの時間でもまだ勉強をしているのか。
もう夜中だと言うのに…。