第13章 副隊長、私はもう要りませんか?
母が呼んだようですぐに医師や看護師が来た。
いろいろ質問をされて、麻酔が切れたら痛みが出ることを知らされた。
今はもう夜なので、明日検査をするとのことだ。
「5日も目ぇ覚まさへんかったんやで?」
5日も…出来れば目を覚ましたくなかったな。
愛する人が親友と仲良くするとこを見続けなきゃいけないんでしょ?
「宗四郎くんが、心肺停止になった凉を必死に心臓マッサージをして蘇生してくれたんだよ?」
そんなの頼んでない。
私にもっと苦しめと言うの?
「好きやから…いなくなって欲しくなかった…。」
好き?
もう絆されたりなんかしない。
このちゃんに好きだと言っていたことを知っている。
ありがとうと言うが、心は冷えきっていた。
私がレノくんと仲良くするから好きじゃなくなったんでしょ?
じゃあ私も、このちゃんと仲良くするから好きじゃなくなってもいいよね?
そう簡単にこの気持ちがなくなってくれないのはわかっている。
もう、勝手にしてろ。