第13章 副隊長、私はもう要りませんか?
なんやて?今、好き言うたか?
気になって後をつけて来たら、凉が市川に好きだと言っていた。
わかっている、僕に抱く気持ちとは違うことを…それでも僕以外に好きだと言われるのは嫌だった。
最近、市川とよく話しているのを見かける。
ボディタッチもよくあった。
それを見ていると、だんだん冷めていく自分にも気付いていた。
君が悪いんや。
屋上を後にし、副隊長室に小此木ちゃんを呼び出した。
実は小此木ちゃんには彼女と付き合う前から好きだと言われていた。
でも僕は凉しか見ていなかったから、断っていた。
凉にメッセージを送り、副隊長室に来た小此木ちゃんの腰を引き寄せて唇を重ねた。
どうせあの子はすぐ戻って来んやろ。
メッセージかて、すぐ見ないはずや。
「小此木ちゃん、僕のこと慰めてくれへん?」
本当にいいのかと聞かれた為、凉は市川といるから大丈夫だと伝え、もう別れると言葉にした。
嬉しいですと僕に擦り寄る小此木ちゃんも相当悪い子だと思う。
凉と親友のくせに。
ジャージのファスナーを下ろし、彼女よりも小ぶりな膨らみに手をかける。
軽く揉んだだけで鼻にかかった声が漏れた。
凉より感度ええんとちゃう?
興奮してきた僕は小此木ちゃんの眼鏡を外して、激しく唇を奪った。