第13章 副隊長、私はもう要りませんか?
諦めてロッカールームに向かい着替えていると、すでに外周を終わらせたのか、キコルちゃんが戻ってきて着替え始める。
「それ…副隊長のおかげでそんなに…?」
「え、何が?」
彼女の目線は私の胸に移されていた。
「っ!違うっ!元々だよ!」
乳首は弄られ過ぎて最近ブラをしていないと擦れて気持ちよくなってしまう。
キコルちゃんは目を輝かせて、どうしたらそんなに…と呟いている。
あなたはまだ成長途中だよと引き気味に言ってあげる。
恥ずかしくなりいそいそと着替えて副隊長室に向かう。
名前を呼ばれ振り返ると、新人の出雲くんと神楽木くんがいた。
「あれ?なんでそんな格好を?暑いんですか?」
出雲くんがインナー姿の私を見て驚いている。
「あーえーっと…副隊長に取られた?」
でかい…と聞こえたので驚いて神楽木くんを見る。
出雲くんがダメだろと言って、神楽木くんの前にたち彼の視界を塞いだ。
顔が熱くなり胸を腕で隠してお疲れ様と言って逃げた。
「宗四郎!ジャージ返して!もう、恥ずかしくて顔から火が出そうだった!」
副隊長室に入るなり、未だに私のジャージを着ている彼に向かって声を荒らげる。
「えーなんで?ええやん別に…このでっかいおっぱい僕に見せてや?」
一番のセクハラ野郎はこの人だった…。
下から膨らみを人差し指で突つかれる。
「さっき新人の子にでかいって呟かれた!」
「は、誰やそれ。シバかな…。」
しつこく聞かれるのでつい名前を言ってしまうと、すぐに彼は神楽木くんを呼び出した。
いや、そのくらいで呼び出さないで?
あなたの方がセクハラしてますから。
これ着とけと彼のジャージを渡される。
どう考えても自分のジャージを着た方がいいと思うのだが。
脱ぐ気はないようなので、大人しく彼のジャージを着る。