第12章 副隊長、さようなら
浴室から出て服を着てソファで寛いでいると、やっとえっちなモードから切り替わったのか、激しくしてごめんなと謝られた。
私も相当やばかった気がするから、大丈夫と言って胸に頬を擦り寄せる。
「あんなんあかんわぁ…普段あんな言わへんのに…そりゃあ興奮してまうて。」
ごめんと顔を熱くしながら謝ると最高や言うとるんやと、顎を上げられ見つめられる。
顔がゆっくり近付いてきたので目を閉じた。
唇が軽く重なると離れていく。
目を開けるとロードライトガーネットのようなキラキラとした瞳が私を捉えている。
「もし次なんかあったらすぐ言うてくれ…帰ってきたら君がおらへんくて、僕がどんだけ焦ったかわかる?君が僕の傍におらへんなら、死んでもええ。」
ぎゅうと抱きしめられたこの温かい腕を離そうとした自分を後悔した。
「ごめんなさい、ごめんなさいっ!大好き…愛してるよ、宗四郎!!」
「ん、もしまた離れていったら、ずっと追いかけ回すからな。ストーカー言われても知らへん。」
僕も愛しとると唇を頭に押し付けてきて何度もリップ音をたてる。
また私がこの手を離す時が来るのだろうか。