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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第12章 副隊長、さようなら


1時間くらい寝ただろうか、また通信機が鳴り出して目が覚めてしまった。

もう、寝かせてくれ…。


諦めて新人たちの訓練でも見ようと思い、演習場へ向かった。


「あ、凉さん!さっき、副隊長探してましたよ!」


私の存在に気付いたレノくんが声をかけてくる。

てか、基地にも来てたのか…。


あれからレノくんは私に変なことをしてくることはなくなった。


レノくんに私がいたことは言わないで欲しいと伝えて、どこに隠れようと頭を捻らす。

私が今いるのは演習場の壁の上なので、いろいろ見渡せる。


すると、ものすごい速さで走っている副隊長を見つけた。

すぐに屈み身を隠す。

ちゃんと休んでなよ、もう…。


というかもうこれ、かけれんぼ?


うるさい通信機を耳につけると、彼の声が鼓膜が破けそうな程響いた。


「やっと繋がった!どこおんねん!はあっ、話そう言うたやん!っ、帰ってきてや!!」


息切れてる…そんなに必死で私のこと探してるの?


ゆっくり立ち上がって彼を見下ろす。


「上見て。」


「…っ!なっ、もう…そこおれよ!?動いたらあかん!!」


開かれた目と視線が交わると彼はすぐに走り出す。

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