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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第12章 副隊長、さようなら


「副隊長、少しいいですか。」


「ん?どしたん?2人きりやん、なんでそんな余所余所しい話し方するん?」


何も知らないと思っている。


目頭が熱くなった。

当たり前だ、何年も好きだった人と付き合えたのに、言いたくない言葉を言わなければいけないのだから。


「……別れましょうか。荷物は時間が空いた時に取りに行きます。」


「…は?……え、なに?なんで?最近セックスしてへんから?したいなら言うてや、するし。」


私はただ笑った。
そうしてないと涙が零れそうだったから。


私としてない間、このちゃんとしてた?

嫌な想像をして心が真っ黒になる。


私はそのまま作業に戻り、彼も何も言うことはない。


勤務時間が終わると彼は椅子のキャスターを転がしながら私の方に移動してきた。


「今日しよか…。」


私の手を握って耳元で甘く囁く。


「別れるって…。」


「僕、うん言うてへん。しよ?」


さっきまでこのちゃんに触れていた手で触らないで…。

それにしてたんじゃないの?
なら、私としなくていいじゃん。


無理やり手を振り解き、荷物を持って副隊長室を出た。

もう私のこと好きかどうかわからないんでしょ?なら、もういいじゃない。

追いかけて来ないのはそういうことでしょ?

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