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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第12章 副隊長、さようなら


ある夜勤の日、私は目撃した。
楽しそうに話をする2人を…。

1人は私の彼氏、もう1人は休日遊びに行ったりもする親友。

元々2人が仲良いのは知ってた。

でも今までとは何かが違っていた。


休憩中いつも私に触れる彼はその日、少し用事があると副隊長室を出ていく。

最近様子がおかしい。

毎日のように私に触れ求めていたのに、最近夜は私に背を向けて眠る。

あんなに好きと言っていたくせに…。


彼が出て行ってから少しして私は彼を探しに行った。

いろいろ探して辿り着いたのは屋上。

話し声が聞こえる。


「小此木ちゃん、僕最近どうしたらええかわからん。自分の気持ちがわからへん。」


「気持ち、ですか?」


あんなに凉のこと好きや思っとったのに…と言う彼の声は、私の知らない声だった。

甘くもない、苦しそうだったり辛そうな声でもない。

ただ本当に無感情、と言えばいいのか。


このちゃんの腰を抱き寄せ肩に頭を預けた。

彼女はそれを振り払おうともしない。


そうか、もう宗四郎は私に気持ちがないんだ。

少し前まではあんなラブラブだったのにな。


あなたがそういうことをするなら、私から言えばいいんでしょ。


一人副隊長室に戻って作業を再開した。

副隊長はなかなか戻って来ないだろう。


朝方戻ってきた彼は私の知らない匂いがした。

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