第11章 副隊長、レノくんがごめんなさい
宗四郎よりも早く目が覚めてゆっくり腕から抜け出して洗面所へ向かう。
歯を磨いて顔を洗ってからご飯を作った。
次の非番で住所変更とかしないと…そんなことを考えながらご飯を運び寝室へ向かう。
「宗四郎、起きて。」
珍しく起きない。
いつもなら起きてと言うとすぐ起きてくれるのに。
宗四郎も相当疲れてたんだろうな…。
「宗四郎、起きないと……。」
「うわああ!!起きるから!やめてや!」
慌てて飛び起きた彼が面白くて笑ってしまう。
服の上からわかるくらい乳首が目立っていたので、ソレを突つきながら下腹部を撫でたのだ。
「寝込み襲わんといて!凉のえっち!」
どうやら乳首が弱いらしい。
男なのに…というか、男の人の乳首事情はよくわからない。
「弱いの?」
胸を隠す彼の手を取ると簡単に外れたので、胸をサワサワと優しく撫でてみる。
手の平が乳首に触れる度、軽く反応している。
「もうあかん!勃ってもうた!」
「ご飯冷めちゃうから先に食べようか…その後、時間あったら……。」
舌を軽く出すと彼はゴクリと生唾を飲み込んだが、いらん!と言って寝室を出ていった。
リビングに戻って顔を洗いに行った彼を待つ間、スマホで男性の乳首について調べてみる。
乳首開発なんてものがあるのか!してみたい…けど、嫌がるだろうな…やめとこう。
というか、朝からなんてことを考えているのだ。
「美味そう!いただきます!」
椅子に座って美味しそうに食べる彼を見ながら幸せを感じる。
レノくんのことどうにしなきゃな…またあんな風に抱かれたら私の身が持たない。
あんな顔もさせたくない。
怒りながらも、深く傷付いた顔をしていた。