第11章 副隊長、レノくんがごめんなさい
「はぁ…はぁ…っ!ほんまにごめん!こんなんもうレイプやん……出来てまうかも…ちょお待っとって。」
離れようとする彼の袖を掴んで行かないでと見つめる。
彼はわかったと言ってティッシュを取り、ナカに指を入れて掻き出していく。
パンツを履かせるとそのまま私を背負って荷物を持ち、副隊長室を出ていった。
彼は基地を出ずに医療棟へ向かっていく。
どうして医療棟なのだろうか。
椅子に私を座らせ袖を掴む私から離れずに、医療班の方と話している。
いなくなった医療班はすぐに戻ってきて宗四郎に何か手渡した。
「これ飲んで…アフピルや。」
え、ここにそんなものあるの?
口に差し出されたので大人しく口を開けて受け入れると水を飲まされた。
椅子に膝をつき私を引き寄せて抱きしめ、ほんまにごめんと呟く。
「嫌や、別れたない…もう絶対無理やりしたりせぇへんから…。」
「え、別れるの?私、やだよ…。」
「許してくれるん?」
「何も怒ってない。」
ありがとうと頭を撫でてくる。
家に帰ってそのまま2人で浴室に行き、汗を洗い流した。
少し休むと私の家に行って荷造りをしながら業者を呼び、ここに運んでもらうと言って手を引かれる。
行動力の塊か。
荷物を運んでもらってご飯を食べたりしてやっとベッドにありつくことが出来たので、疲れたぁと彼の身体の上に身を投げ出した。
「夜勤から僕に犯されて、その後ずっと動いとったもんなぁ、そら疲れるわな。」
「……労わって。」
彼は笑いながら謝り、私をうつ伏せにならせる。
マッサージしたると腰に跨り、優しく背中を撫でてからグッグッと押していく。
結局私は気持ちよくてまた眠ってしまった。