第11章 副隊長、レノくんがごめんなさい
なんとか夜勤を乗り切り隊員任命式まで1時間を切る。
少し風に当たって眠気を覚まして着替えてくると伝え、副隊長室を後にした。
屋上で少し風に当たってロッカールームで隊服に着替え、髪を整えてから副隊長室へと向かっていると、式に出る為に基地に来ているレノくんに見つかり、急いで逃げた。
だが、ギリギリのところで捕まってしまう。
「逃げないで、凉さん。」
近い…副隊長室の扉を開けようとして後ろから押さえられ、耳元でコソコソと囁かれる。
するり…と手がスカートの中に滑り込んできて、下着を無理やり寄せて茂みに這わせた。
「なっ、んっ!」
「静かに。副隊長に見られていいんですか?」
何をするのかと問い詰めようとしたがすぐに口を押さえられて、耳元で囁いてくる。
怖くて震える。
くちゅっと音をたてて割れ目に指を押し込まれた。
「なんで、濡れてるんすか?」
さっき宗四郎としたから、ずっとそのことを考えてしまって…。
そんなことを言えるはずもなく、ただ耐えた。
扉に手をついて与えられる快感に身体を震わせる。
膣ではなく陰核だからだろうか、宗四郎ではないのに感じてしまう。
いや、ナカも宗四郎に気持ちいいと教えられたから、きっと感じてしまうだろう。
「感じてるんですか?可愛いですね。」
お尻に硬くて熱いモノが当たる。
嫌だ…今すぐこの扉を隔てた先にいる彼に助けを求めたいのに、この姿を見られたくなくて躊躇ってしまう。
そうしているとだんだんと指の動きは激しくなり、耐えられずに達してしまった。
与えられていた快感がなくなったのと指を引き抜かれて押さえていた腕がなくなったので、レノくんを押し退けてその場を後にする。
宗四郎じゃない人に触られて気持ちよくなってしまった…。
やめてって言ったのに、どうしてこんなことをしてくるのだろう。
あんなに強く言ったのに…。