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『おにいちゃん』の、言うとおり

第3章 瑠璃—るり—





お願い嫌悪しないで。
あたしの好意を否定しないで。
今しがた同級生の気持ちを否定しといて都合良すぎるの、わかるけど。
お兄ちゃんだけは。
ふたりだけはあたしを否定しないで。



「…………何?」
「なんかされた?」


違う。
黙って首を横に振れば。
燐の冷たい掌が頬へと触れた。


「僕たちが瑠璃を嫌いになるなんてあるわけないだろ?」
「ほんと?」
「瑠璃が、お兄ちゃんを好きでも?」

「?うん?」

「一方的に好意を向けられるのがこんなに怖いなんてあたし知らなくて。触られるのが、こんなに気持ち悪いの、あたし知らなかった。もしお兄ちゃん、瑠璃が好きって言ったら嫌悪したらどーしようって。気持ち悪いってなってたら、どーしようって」


「…………は?」
「瑠璃」


頬に触れた燐の手のひらに力が入って。
上を向かされた、燐と黎の視線の下。


「誰に好意向けられたって?」
「え」
「おまえ告られたの、今?」
「…………?」
「触られた?」


「瑠璃」



ぐい、て。
そのまま教室へと腕が引かれて、力任せに閉められたドアに肩がすくむ。



「瑠璃」
「…………はい」
「誰に何言われたの」
「…………同じ、クラスの、」
「呼び出されてホイホイ簡単に着いてくんだ、おまえ」
「挙句何?どこ触られたって?」


「え」


「は?何びびった顔してんの。おまえ今大ピンチなんだけどわかってる?」
「黎、キレすぎ」
「ぁあ?てめぇのがめちゃキレてんだろが。燐」
「…………ごめん、やっぱり瑠璃が好きって言った、から?」
「だからなんでそっちなんだよ」
「違うの?」


「瑠璃」

「むぐっ!?」


後頭部へと燐の手が触れて。
顎が持ち上げられた瞬間に。
舌が。
一気に喉奥まで口の中を犯していく。
いきなり訪れた苦しみに両手を燐の腕へと回すけど。
まわそうと伸ばした両手は黎に手首から掴まれ、足の間へと、黎の足が入り込む。
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