第3章 episode3
酔ってる。酔ってるけど…。
理性はある。
回らない頭で必死に考えて相澤先生に嫉妬させたかった。
目の前で爆豪先輩にベタベタしてみせると彼はやっぱり
「…じゃ、あとは若いもの同士楽しめ。俺は帰る。」
と言って行ってしまう。分かってる。分かってるけどあまりにも自分があほらしくて、爆豪先輩の胸から離れられず、Tシャツを掴む手にギュッと力が篭もる。
「行くぞ…」そう言って私の腕を掴み真っ直ぐ行った先はホテルで…。
フロントで会計を済ませてる先輩の後ろに立つ私に「逃げるなら今のうちだ」なんて言うが私はもう爆豪先輩に身を委ねることに決めた。
いいんだ。
こうもしないと頭から離れないし、1人になったら苦しくなるだけ…。
2人でエレベーターに乗り込み、沈黙が続く。
だが爆豪先輩は私の手をギュッと離れないように握っていて、そこに熱が集中する。
きっと察しのいい先輩は気づいてるんだろうなぁ。
305号室の扉を開けて部屋に入ると直ぐに私の唇を奪う。ちゅっちゅっといやらしい音を立てながら角度を変えてキスをする。
私の頭をホールドする先輩の手は少し汗ばんでいて、ニトロの甘い匂いが鼻をくすぐる。
『ふっ…むぁっ…しぇんぱぁい…』
そう言うと唇が離れ、私のパーカーのジッパーに手をかける。
「これ、誰かにバレたか?」と私の目を捉えて離さない爆豪先輩。「ほー…くしゅ…」と歯切れ悪く答えれば、「チッ…あのヘラ鳥の野郎…」そう言って乱暴にパーカーを脱がし、チューブトップを下へずり下ろす。
私の媚芯は痛みを含むほど勃っていて、それを見て満足気に笑う先輩がかっこよくて目をそらす。
ちゅっちゅと音を立てながら先輩の唇は胸から上へと移動し、私の長い髪をファサッと後ろへやった所で動きが止まる。
『せ、せんぱ…???』
「まさかお前これも…」
先輩の目線はきっと数日前に付けられたホークスの跡。
私は先輩を見ながらコクッと頷くと「お前イレイザーが好きなんじゃねえのかよ」とメリメリと音を立てながら血管が浮きだって来るのがわかる。
『ごっ、ごめんなしゃ…!!!』
「くそビッチが。」
そう吐き出してまた私を乱暴に愛撫する。