第3章 episode3
『ビッチじゃなっ…』
「イレイザーが好きなのにヘラ鳥にも俺にも抱かれて十分ビッチやろうが」
そう言いながら耳たぶを噛んで思いっきり奥を突く。
欲望、本能に任せて私を抱く爆豪先輩。
刺激があって、えろくて、私はこの人に愛されてるのかも。
爆豪先輩となら…と思いながらも。
一戦を終え、タバコに火をつける私。
「俺とシてるのにずっと上の空とか随分余裕あんだな」そう言って私の横でタバコに火をつける先輩。
やっぱりどこが相澤先生のことを考えてしまう。
先生だったらどう私を愛すんだろう。どんな言葉をかけるんだろう。どんなカタチなんだろう。どんな…って考え出したらキリがない。
他の男と行為をする度に「やっぱり私は相澤先生が好きだ」と認識する。異常者なのかもしれない。
『ヒーロー失格ですよね。』
「ったりめぇだろビッチヒーローが。」
『うわ、サイテー傷ついた。』
わざとらしく泣き真似をして見せると鼻で嘲笑って視線を逸らす。
「もっとテメェを大事にしたほうがいいんじゃねえの」
そんな言葉は私には聞こえなかった。