第5章 嫉妬
宗四郎さんはソファに座ると、私を膝の上に乗せて服の裾に手をかける。
「おっぱい触らせてや。」
服の中に忍び込んだ手は、そのままお腹を撫でながら上に進み、下着の上からその膨らみを包んだ。
下着の上から少し堪能すると、背中に手が伸びホックを外す。
下着を上にずらして先端を軽く引っ張りながら、2本の指でコリコリとこねるように動かす。
もう片方は服の上から爪で弾かれた。
その刺激に身体が跳ねた。
声を漏らしながら反応する私に嬉しそうに笑いかける。
「気持ちええか?ほんま可愛いわ......。」
そう言うと、おでこを私の肩につける。
乳首を責めていた指は離れ、また優しく胸を揉み始めた。
優しく揉まれる僅かな快感に目を細めていると、彼の身体が軽く跳ねて揉んでいた手が止まる。
どうしたのだろうと声をかけようとしたら、顔を上げて私の口を掌で覆った。
「はい、保科です。」
また......今度は亜白隊長だろうか?
宗四郎さんが敬語を使っているので、そう考える。
少し隊長と話すと、すぐ行きますという言葉を発した為、彼の服を握った。
「すまん、どいてくれ...。」
「......今じゃないとダメなんですか...?」
そう言ってしまってからハッとした。
昨日は抑えられたのに、言ってしまった。
緊急ではないが、呼ばれたら行かなきゃならないと言う。
握っていた手を離し、膝の上から退く。
すぐ戻って来れると思うから待ってて欲しいと言い残し行ってしまった。
私はいつも、スマホも通信機も持って来ていないのに...と、嫌な感情が心を支配する。
下着のホックを戻し、副隊長室を後にした。
待ってて欲しいと言われたが、この黒い感情がなくなるまで少し距離を置きたい。